黒のセドリック

猫派代表

学校でよく耳にした「こんなの社会に出ても役に立たない!」

確かに役に立たない(仕事や生活で必要のない)事もある。それは事実。ただ、これは「定義問題」とも言える。何をもって「役に立つ」と言えるのか、っていう。あるいは「必要最小限の知識」とは何か、とか。多分そういうのって大昔から「文科省(文部省あるいは式部省)のフィーリング」で決まってはいるんだろうけど。

そして最近思うんだけど、だったら「社会に出て役に立つ」授業、要は「実用性の高い」授業で学んだことはきちんと身に付いてるのかよ?って。書いてる内に気付いたんだけど、大した大学出た訳じゃないから説得力が無いなあ。いや、あまり関係ないのか?

というのも、会社員を何年も続けてると「中高でまんべんなく勉強しとけばよかったなあ」と思える機会が増えてきたから。ただ、これについては、会社員経験の無い教師がほとんどだったのも要因であると思う。学生時代に普通そこまで見越せないよ。

せいぜい「偏差値の高い大学に行けばそれだけ将来の選択肢が増える、あるいは大企業に行きやすくなって生涯年収が高くなるから良い」って事実というか空気をうっすら意識できるぐらいじゃないの?選抜クラスではそういう事口に出してる奴、結構いたよ。

それとも俺以外は「会社員になったら役立ちそうだからこれはちゃんと勉強しておこう」とか思ってたの?絶対そんな訳ねえ。しかし考えてしまうなあ。たとえ教師が会社経験豊富っつても、限度があるし。大体、俺みたいな人生送ってる教師なんかに教わりたくねえ。いや、むしろそういう奴からこそ教わった方がいいのか?ただ会社員知らない教師と違って、「将来の夢」をぶっ壊しそうだしなあ。その方が幸せな奴もいるのか?あるいは俺は教師になるべきなのか?なった所でムカつく生徒をバイクで轢きそうだしなあ。それは避けたい。